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プレスリリース
2022.04.27
プレスリリース

ACSL、コアと共同でCLASによる高精度測位補強サービスに対応した国産ドローンを開発

株式会社ACSL(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長 鷲谷聡之、以下「ACSL」)は、株式会社コア(本社:東京都世田谷区、代表取締役 社長執行役員 松浪 正信、以下「コア」という。)と共同で、日本版GPSである「みちびき」の高精度測位補強サービス「CLAS」(Centimeter Level Augmentation Service:みちびきセンチメータ級測位補強サービス)を国産ドローンACSL-PF2に搭載し飛行検証を行いました。コアが新たに販売した「Cohac∞ Ten」によってCLAS受信機が大幅に小型化されたことで、実現に至りました。

コアは、小型受信機「Cohac∞ Ten」をドローン向けソリューション、「Cohac∞ ChronoSky」(以下 「ChronoSky」という。)として提供を開始し、本ドローンはChronoSkyを搭載したドローンとして、コアより提供開始します。

これにより、ドローンが活用されるインフラ点検、物流、防災・災害、測量等あらゆる場面において高精度での飛行制御が可能になり、より正確な画像撮影や物資輸送が可能となります。

■背景

現在、様々な分野でドローンを活用する取り組みが進んでいます。農業分野では、ドローンにマルチスペクトルカメラを取り付け、圃場全体を上空から撮影し、撮影した近赤外線のイメージをもとに圃場全体の植生状況を可視化することで施肥の最適化を図り、収穫量を最大化する取り組みがなされています。他にも、ダムや堤防のひび割れ点検や物資の運搬、河床の地形調査など実に多くの場面でドローンが活用されています。有人地帯における目視外飛行の増加が見込まれており、今後ますますドローンの社会実装が期待されています。

■ChronoSky搭載ドローンが付与する新たな価値

ドローンの利用シーンが数多くなる中で、正確な自己位置を把握することが重要となっています。例えば、ドローンによる空中写真測量(以下 空中写真測量)は、撮影した写真をもとに地表の3D点群作成やオルソ画像を作成する技術で、近年建設をはじめとする様々な業界で広がりを見せています。

ChronoSkyでは、リアルタイムに正確な撮影位置を求めて写真へ記録することができるため、空中写真測量を実施する際に地上に標定点を設置する必要が無く、大幅な作業の効率化が期待できます。また、正確な位置はみちびきのCLAS信号から求めるため、特別機材、通信ネットワークが不要です。

2022年3月には、山梨県小菅村にて山間部における飛行試験を実施し、CLASにより事前の飛行計画に沿った精密な飛行が可能であることを確認しました。

PDFはこちらよりご覧いただけます。

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